劇団からっかぜ通算第260回公演

第59回浜松市芸術祭「はままつ演劇・人形劇フェスティバル2013」参加・「第53静岡県ふじのくに芸術祭演劇コンクール招待作品

劇団からっかぜ「法王庁の避妊法」

原作:篠田達明・作:飯島早苗/鈴木裕美 演出:布施佑一郎
アトリエ公演「法王庁の避妊法」 アトリエ公演10月19日(土)と10月20日(日)を、多くのお客様で終わることができました。
ご観劇ありがとうございます。観客の皆様に助けられてアトリエ公演を無事終ることが出来ました感謝しております。
11月9日(土)フェスティバル公演に向けて人とひととのつながりを大切に、劇場で多くの人と一緒になれるように努力していきます。 劇場に足をお運びください。
 劇団からっかぜ一同

*アトリエ10月公演観客数*

公演日時客席数目標観客数
10月19日夜  68席  68  76人
10月20日昼  68席  68  79人
10月20日夜  68席  68  50人
  合計    204 205人

10月19日(土)公演アンケートより

○衣装が良いです。舞台大道具は今回のために作った物なのでしょうか?ドアノブやスイッチが雰囲気があって良かったですね。 診察室イスの絵
各キャラクターにメリハリがあって楽しいです。キャラクターがはっきりしているので分かりやすい観やすいです。高見先生の軽薄さが 好きです。
○はじめてからっかぜみました。こんなに近くでみれてよかった。わかりやすく、おもしろかった。又、きたいです。
○こういった作品に挑むことはとても素晴らしいなと思いました。思ったことは出来るだけかこうと思います。 作品の感想以外のことで申し訳ない。携帯のバイブがあちこちでブーブーなったりメール着信音が鳴たったり、カメラのフラッシュ何度も 何度も身を乗り出して一列目センターで写真撮って電源の音ピロン何度も鳴たったり、(私だったらぜったいやだ)なんだか身内の発表会に 赤の他人がきちゃったかんじでいづらかった。私、「芝居」をみに来たの、みんなは違うのかな…?(すいません少し気が散っちゃって…) 荻野先生役の方は芝居とか映画好きなんだなぁ…しんしな感じが演技に出ているかんじで素敵だなと思った。
○本当に久し振りに参りました。役者さんの呼吸が感じられる程の近距離にて観劇出来。ここでしか味わえません。 日々の忙しさの中でのアクセントになりました。又、明日から日常の毎日になりますが、時間をやりくりして来て良かったです。 舞台演劇は今が命、二度と同じものは見られません。荻野先生のテーマも”ああ、そうだったんだと納得です。”荻野式再確認。 楽しく観ながらも重いテーマを最後に織り込んで、とても胸を打つ作品になっています。
○心があたたかくなりました。幸せな気分です。ありがとうございました。
○作品の世界観は、明確にあるのだと思うのだが、役者個々の演技がその方向に向かっている様には感じなかったいうか、バラバラというか……。 チームとしての芝居を観たかった。
○初めて見せていただき、どんどん引き込まれていく自分がいました。役者さんとの距離が近く、 自分も舞台の1部になっている感じがしました。とても楽しかったです。ありがとうございました。
○みなさん一人一人輝いていてとてもおもしろかったです。また行きたいと思いました。これからもがんばってください!
○おもしろかったです。ちょうど私が妊娠7ケ月で高齢出産なので羊水検査をすすめられたことあり、いろいろ考えさせられました。 明日は、もう少しおちつてできるといいですね〜。ちょっとハラハラしちゃいました(笑)
○楽しかった、りくつ抜きに楽しめた。登場人物達がなやめばなやむほど笑いがこみあげてくるのをおさえきれませんでした。 死が身近にあり生きることの意味をつねに問わないといけないのにいそがしさに流れる職場の毎日になにか元気をもらえた様に思います。
○オギノ式は知っていましたが単なる避妊法と思っていました。私は子供が3人いますが妊娠・出産の奥深さを考えさせられました(男ってダメですネ!)
○男と女、親と子、医者と患者、お互いの気持ち、改めて考えさせられました。昔のなつかしいキオクがよみがえりました。感動しました。ありがとうございました。
○みなさん大変お疲れ様でした。とても、あたたかなお話でした。荻野先生とハナとの会話のヤリトリがおもしろかったです。 ハナちゃんの素直なキャラクターが、かわいくて好きです。最後に、とめが妻として、荻野先生を理解できて良かったなぁと思いました。より子さんが、最後、 笑ってくれて良かったです。キヨが待合室で本当に寝ているような気がしました。残り、わずかですが、みなさんガンバッテください。
○2回見ましたが、新しい発見が多くありました。今回は久作ととめの会話がとてもおもしろかったです。高見先生は前回とちがった方でしたが、 どちらの方も個性が出ていて上手だったと思います。新潟訛りのセリフがとても新鮮に感じました。久作の日記がとても効果的だったと思います。

10月20日(日)昼公演アンケートより

○私にとって興味がある内容でオギノ式を5年間つかっていました。皆様の演技のすばらしさ、分かりやすい内容、演出に感動しました。
○ストーリーもとっても良かったし、こんなに近くて心暖まるおしばいが見られるなんて感激しました。ありがとうございました。
○最後になってアーメン君のセリフでやっと「法王庁の避妊法」のタイトルの意味がわかった。納得。 真剣な社会派の劇と聞いていたけれどちゃんと笑いもあったし、テンポも良くダレなかった。キャラクターのおもしろさもあった。 この前ニュース23で”生みたくても生めない女性たち”というテーマをやっててタイムリーな感じがした。時代が変わってもやはり次の問題が出てくるなと思った。
○子供は天からの授かりものと思いますが、医学の進歩のおかげで、多くの女性が救われているのはうれしいです。 おもしろい内容で分かりやすかったです。来年も又がんばって下さい。
○とても素晴らしい内容でした。子の誕生の神秘性、そして女性の尊厳を大事にしていきたいと思います。
○世の中は変わりつつありますが、昔も今も難しい問題を抱え皆、生きています。人が幸せになる為に、良い考えを見つけられる世の中に なっていけばいいナ〜っと深く感じました。軽快なテンポのやりとり、とっても楽しく観させてもらいました。おハナさん、かわいらしかったです。
○私たち夫婦には、子供がいません、今でこそ笑ってこのような話をみることができますが。10年くらい毎日泣いていました。人は、 どんな形でも乗り切っていけることも学んできました。みなさんとても上手で面白く見させていただきました。
○大変面白かったです。2時間半があっという間に過ぎました。演技する方達の気迫を感じました。
○オギノ式は月経の14日前後が排卵日と思っていましたが実は月経前だったんですね。勉強になり、楽しく観る事ができました。

10月20日(日)夜公演アンケートより

○キヨが亡くなってからのトメのセリフは、今日はとてもやさしく聞こえました。ちょっと、夫婦の会話かなと思いました。
○田舎の劇団だと思っていましたが予想以上の出来で感服しました。また観に来たいと思います。
○「からっかぜ」の舞台、初めて拝見させて頂きました。今回のストーリーは、私達女性にとって、とても興味深いものであり色々考えさせられました。 又、皆様の熱い演技にとても感動しました。ありがとうございました。
○感心しました。長い公演時間でもあきることなく見させていただきました。方言もスムースに話せていて楽しかったです。さすがです。
○1部の幕があいて机に向かう先生の思いつめた様子にパッと舞台に引き込まれました。すごい!!重たいテーマを笑いの中にもしっかり伝えてくれていました。 ありがとー。ハナさんすごい!あしたも生きるゾ!!と思ったよ。
○もう少しで論文が完成するという所でオギノ氏が悩む所で、今までそれを証明する為にやってきたのに、なにをウジウジしているんだろうとイライラしていました。 (トメさんにも)しかし、夢だと思っていたことが現実的になって悩めるように進化して途中だと分かりふにおちました。迷いをときたいという気持ちが未来への 希望にもつながっていくとあらためて感じました。
○役者の皆さんの真剣な演技に心打つものがあり感動した。すばらしい劇でした。生命について考えさせるとても良い機会になりました。医者として 人間として守るべきことは何か。難しいことをコメディタッチで判りやすく楽しかった。
○生を考えさせるお芝居でした。ありがとう。
○オギノ式・・・あたり前ですごしてきました。苦労の末の事でしたね。あらためて人生の一喜一憂!!とっても楽しく努力を見させてもらいました。 「結婚して9年目でやっと娘に子宝が」現実の今遠くに住む娘にも、みてもらえたら・・・と思いました。
○僕は今高校生ですが、小さいころから、からっかぜさんの舞台を見ている。僕にとってこの内容は驚きでした。しかし、出てくる人達の言葉が心に伝わってくることが 何度もありました。また、一人一人の役が個性的で、その中で荻野さんが悩みに悩みながらも前に進む姿が印象的でした。また、ハナさんは子供もをどうしても産みたい気持ち、 より子さんは、婦人の尊厳を守りたいという気持ち、キヨさんは、子どもを授かったものだから、戻してはいけないという気持ち、そしてトメさんは、夫を支えるため、 実験のため時には自分の意見を言う我慢強い人物、それぞれの女性陣が内に秘めた気持ちを表現したり、人物像を表現したりしていて、素晴らしいなあと思いました。
○今日は、素晴らしい舞台を拝見させていただきありがとうございます。選べるがゆえに悩む。そのセリフがとても印象に残りました。命に限らず人生そのもの、そう思いました。
○いつも思いますが、近くでの公演に自分も一緒に演じている気分になります。命の大切さを感じましいた。ありがとうございました。これからも頑張って下さい。
○思ったより近くで見れたので迫力がありました。オギノ式のお話でシリアスでもありコミカルでもあるのがおもしろかったです。
○生出演の舞台を見られて最高に幸せです。回を重ねる事に素晴らしい舞台になっていく事が面白く楽しいです。これからも面白い舞台を期待しております。 荻野式実体験の劇で感動しました。
○3回目19日20日イベントがあり、やっと最終日の最終を見れました。一番良かったです。ハナ益々良くなった感じ!博士の嫁さんキレイになり演技がスゴク良くなり 安心して観れました。この二人の活躍が良い結果になっていると思いました。カタキ役的な人(?)年の差が面白くでています。若い前回の人のスゴミが消え又、違った味がでていますね。 ハナとお嫁さんが良くなる事で劇の面白さが倍加する感じです。後一回しか見れない事が淋しいですね


登場人物



荻野 久作・・・・・他屋 雄一
古井半三郎・・・・・鈴木 亮
高見 詠一・・・・・谷口邦明
     /小粥幸弘 ダブル
野村 佐吉・・・・小野田幹生
       (演劇集団es)
担架の人 ・・・・・高橋 佑治
犬塚 とめ・・・・・渡邉 純子
野村 ハナ・・・・・辻村 沙希
津島より子・・・・・中村真紀子
酒井 キヨ・・・・・飯島けい子
妊婦の患者・・・・・根津 真弓


スタッフ


演出/美術 ・・・布施佑一郎
舞台監督 ・・・他屋 雄一
舞監助手 ・・・飯島けい子
舞台照明 ・・・桜井定生(M-Planet)
   鈴木里美(雪解カンガルー)10/19-20
音響効果 ・・・山下 宣雄
小道具  ・・・飯島けい子
舞台衣装 ・・・中村真紀子
メイク   ・・・辻村 沙希
制 作  ・・・坂田 真生





あらすじ


 大正十三年、新潟竹山病院産婦人科の医師・荻野久作が、世界で初めて婦人の排卵時期を特定する画期的な論文を発表し、博士号を取得しました。
のちに「オギノ式避妊法」として知られることになるこの理論は、世界の医学界に衝撃を与え、不妊や多産に悩まされていた多くの
女性たちに福音をもたらしたのです。
 このお話は、世界でまだ誰も解いていない謎に挑戦する荻野博士と彼の研究をさまざまな形で助けた市井の女たちの物語。女性
の本当の幸せとは何なのか?子供を産むとはどういうことなのか? 〈命〉と〈出産〉とを真正面から見つめた、涙と笑いのヒューマンコメディです。