劇団からっかぜ60周年記念通算第262回春公演「ハンナのかばん」

原作:カレン・レビン・翻訳:石岡史子(ポプラ社刊)・脚本:宮越洋子・演出:平井 新

「ハンナのかばん」アトリエ公演5月17-18日・アトリエ24-25日公演 全6ステージ
2014年5月17日(土) 18:30〜 18日(日) 13:00〜、18:00〜
2014年5月24日(土) 18:30〜 25日(日) 13:00〜、18:00〜

アトリエ公演「ハンナのかばん」 5月17日(土)と18日(日)を、多くのお客様で終わることができました。
ご観劇ありがとうございます。観客の皆様に助けられて17日(土)と18日(日)公演を無事終ることが出来ました感謝しております。
5月24日(土)25日(日)アトリエ公演に向けて人とひととのつながりを大切に、劇場で多くの人と一緒になれるように努力していきます。
劇場に足をお運びください。                 劇団からっかぜ一同

*アトリエ5月17-18日公演観客数*

公演日時 客席数 目標 観客数
05月17日夜  68席  68  71人
05月18日昼  68席  68  81人
05月18日夜  68席  68  52人
  合計    204 208人

リハーサル写真をアップしました。(撮影:飯島直樹氏)

05月17日(土)公演アンケートより

○ユダヤ人のやるせなさ、くやしさが伝わってきました。迫真の演技が胸に押し寄せてきて、とても感動しました。これからの活躍を期待します。(女性)
○現代から過去へ。講演という形でのアプローチが良かった。ハンナ役の熱演素晴らしかった。暴力という部分を少なくして、ホロコーストに対する憤りの気持ちを表現していたところも良かった。ジョージさんの登場、なんかちょっと涙が出そうになりました。(男性)
○ユダヤ人が迫害された様子が伺えてよかったです、切迫感がどんなものかも伝わってきました。(女性)
○衣装がキマっていたと思います。道具からでも演技からでも音からでもいいですが、ひとつの項目から醸し出すものがあると思います。(男性)
○分かりやすい内容で勉強になりました。具体的な現実を知らされたように思います。ゲシュタポに兄がいたぶられる場面は迫力がありました。ありがとうございました。(男性)
○戦後生まれで戦争の苦しみなど何一つ知らず年を重ねてきた私ですが、時代を前後させて当時の世の中を見事に表現されていました。今回は若い役者さんが多く見応えのある作品だと思いました。(女性)

05月18日(日)昼公演アンケートより

○つらい出来事なのに、明るくさわやかに演じていてすばらしかったです。(女性)
○久しぶりのお芝居でした。お芝居っていいですね。当時のヨーロッパの事、勉強したくなりました。平和っていいですね。民族差別なんて絶対あってはなりません。(女性)
○人種差別という題材を現代と過去の目線で語られるのはわかりやすかったです。ハンナの前向きな生き方にはとても感動しました。歴史についても解りやすくなっており、所見で観ても理解できました。次回も楽しみにしています。(男性)
○初めてからっかぜの公演を観ましたが、とてもよかったです。原作も読んでみます。もっと子どもが観にきてくれるといいですね。せっかく小学校にチラシが配られるので。どうにもとめられない流れになる前になんとかしなくちゃいけないと改めて思いました。いつだっていつのまにか後戻りできなくなってしまう。(女性)
○ハンナのおかあさんとの別れ、お父さんとの別れ、そして兄妹の別れ、家族の別れのシーンは涙がとまりませんでした。1人1人の思いが強く強く伝わってくる芝居でした。ありがとうございました。(女性)
○ジョージがハンナを守ろうとしたけど、ナチスの人がジョージをたたいたから、らんぼうもんだと思いました。(男性)
○若い人が力いっぱい演じていて良かった。あの時代の恐怖をあらためて思い出します。(もちろん本などで読んだこと)戦争はイヤ。平和をみんなで守りつくっていきたいです。(女性)
○私はあんなに間近で、演劇を見たのははじめてでした。とても新鮮で感激しました。舞台と観客席が近く俳優さんの表情一つ一つ、声の迫力。臨場感あふれる演技に緊張してしまいましたが、どんどん、ストーリーに入り込んで一時間半があっという間に感じられました。最後の殴り合いのシーンでは、とても迫力があり、知人と顔を見合わせる程でした。おケガはないんでしょうか?ストーリーはとても心に残る内容でしたが、それよりもみなさんのエネルギッシュな演技と、アトリエの雰囲気がとても印象的でした。(女性)

05月18日(日)夜公演アンケートより

○アウシュビッツはとてもむごい事をしていたという事は知っていたけれど、劇を見てなおいっそうむごさを知りました。くやしかったろうナーと、でも苦しさからのがれられると死というものを受け入れていたのかなー?二度とこんな世界をつくってはいけないですね。(女性)
○こういった歴史は、自らしらべることもなく今回はお芝居という形で知るこしができ、とても勉強になりました。若い方メインのお芝居でしたが、からっかぜらしさを失わず、全力で打ち込む姿に心打たれました。「辛いことだけど受け入れるのよ」心にとめておきたいと思います。(女性)
○お芝居をはじめて見にきました。引き込まれて3回泣きました。子どもに見せてやりたくて来たのに自分が一番楽しんだようです。とても感動しました。ありがとう。(女性)
○今回は子どもを連れて家族で観にきました。主人公のハンナやジョージと同じ年代の子どもです。どんな逆境にも負けないで受け入れていく強さとけっしてくり返してはいけない悲しい事実を子ども達に深く感じてほしいと思いました。(女性)
○ユダヤ人根絶やし、民族浄化は悪魔の所業です。1人の人間として決して忘れてはいけないと思います。(男性)
○私達はこの歴史を知っているのに何もできなかったとても重い一言です。ひたむきなハンナと現代っ子のジョージとても素敵な兄弟ですね。この芝居をバネにさらに色々な役にチャレンジして下さい。転換の間がやはり気になります。本当は初日の舞台もみてみたかった(男性)
○ホロコースト・ナチスの歴史について知ったことはたいへん良かったです。歴史から我々は学ばなければなりませんが、戦争から半世紀をとうに過ぎて過ちを繰り返す危険がましているので、この劇をとくに若い人たちに観てほしいです。目先の金の欲望にとらわれ、今の快楽をとりあえず求める世の中にどんどんなりつつあると思います。「からっかぜ」の公演を観ると未来への希望が沸いてきます。(男性)

劇団からっかぜ60周年記念通算第262回春公演「ハンナのかばん」

登場人物
春奈/ハンナ・・・・・・・・・・・辻村 沙希
純太/ジョージ・・・・・・・・・・鈴木 亮
悦子/ボシュカ/エラ・・・・渡邉 純子
舞/マルタ・・・・・・・・・・・・・林 美佳
史子先生/マルケータ/フリードル 根津 真弓
幸太郎/ロット/エド・・・・・・高橋 佑治
秀哉/ルドビック/デール・・谷口邦明
カレル/ナチス仕官・・・・・・・古木 大介
ドット/おじいさんのジョージ・他屋 雄一

スタッフ
演 出 ・・・・・平井 新
演出助手・・・・谷口邦明
舞台監督・・・・辻村 沙希
舞監助手・・・・他屋 雄一
大道具製作 ・布施佑一郎
舞台照明・・・・高橋 佑治(プラン)・鈴木里美(雪解カンガルー)
音響効果・・・・・山下 宣雄
小道具 ・・・・・・根津 真弓
舞台衣装・・・・・中村真紀子・飯島けい子
メイク ・・・・・・・古木 大介
制 作 ・・・・・・・坂田 真生・他屋 雄一・鈴木 亮・谷口邦明・渡邉 純子

 ハンナのかばん、ホ口コーストの歴史を広める活動をしているグループ「小さなつばさ」。
そのメンパーの純太と妹の春奈。ふたりはアウシュピッツから届いた這品のかばんを開ける。
すると光に包まれ、1938年のチェコス口パキア・_ノプメストへ。 そこで、ふたりが出会つたのは…

「ハンナのかばん」とは・・
日本のNP0法人「ホ口コースト資料センター」代表で、この舞台の原作本を翻訳した石岡史子氏が
当時の遺品としてアウシュビッツ博物館から借り受けたかばんです。石岡氏は、かばんに書かれていた
「ハンナ・プレイディ」の名前と生年月日を頼りに、カナダに住むハンナの兄、ジョージ・ブレイディ氏を
探し出したのです。かばんがもたらしたプレイディ氏との出会いがハンナの物語を生み、今もホ口コーストの
歴史を広めています。