ふじのくに芸術祭2025演劇コンクール参加・はままつ演劇フェスティバル2025参加作品
劇団からっかぜ2025年秋公演(通算第291回) 『あした天気になぁれ』 作:ふたくちつよし 演出:布施佑一郎

2025年アトリエ公演


  10月18日(土)14時公演 31人・アンケート27 初日の幕が開きました。
  10月19日(日)10時公演 45人・アンケート28 15時公演 45人・アンケート33
  11月08日(土)14時公演 61人・アンケート38枚 18時公演 43人38枚
  11月09日(日)10時公演 42人・アンケート36枚 15時公演 54人・30枚

<激突 福祉交流センターホール公演>

 12月07日(日)14時公演 252人+審査員・アンケート142枚 暖かい感想に勇気をもらいました。
 『あした天気になぁれ』千秋楽まで、素敵な観客の皆さまに寄り添っていただき、無事に走り切ることができました。
 今年の公演すべてを見守り、支えてくださった皆さまに、心から感謝いたします。
 いただいた温かな言葉の数々が、次の創作への力となります。

『あした天気になぁれ』公演アンケートから抜粋

12月07日(日)14時福祉交流センター公演からの感想62人分

○「ナンテン」買おうと思います。(笑) 家族のこと 夫婦のあり方 人生 生き方 考えさせられます。「明日天気になあれ」希望を持つことが出来そうです。
○あした天気になぁれ 病院を舞台にした舞台 色な患者さんのドラマが描かれ、人間関係、笑ったり 感動したり 感動したり、いつか一人で死んでいく。Q今を大切に、空を見上げ 心はいつもあした天気になるように 行きたいです。
○病棟で入院してる人の人生の様々なこと(楽しいこと・苦しいこと)が楽しく公演でよくわかりました。今後の公演楽しみにしています 。
○出会うこと 生きること 別れること 色々感じました。前向きになれる気分です 。
○生きることについて 家族について 色々と考えさせられました。コミカルな中に人間模様が細かく描かれていて、仕草や言葉一つ一つに、意味があるようで とても素晴らしいと思いました。
○人生の縮図を見た感じです。最後にでも「あした天気になぁれ」の感じがあり、暖かい気持ちになりました。
○日常に起こる内容で納得しながら「そうそう」と思いながら見させてもらいました。これからも楽しみにしています。ありがとうございました。
○人生のこと、改めて見つめ直してみたくなりました。自分 家族 友人 会社の人 それぞれに意味があることを。
○今回初めて見させていただきました。とても面白かったです。いろいろな立場の方が長い年月で生きてきたことが、想像できました。
○これまでいつも劇団のアトリエ公演で観劇させていただいており、今回初めて大きなステージでの観劇でしたがアトリエの魅力もありますが、劇場公演も大スクリーンで見る映画のようでよかったです。今回の芝居も一病室を舞台に入院患者の人間模様をあきずに鑑賞することができました。新しい「からっかぜ」のお魅力を感じました。今後も期待しています。
○今まで色々な演劇を見てきたけど、人生で始めて涙の出る作品でした。演者さん皆さんの誰もが素晴らしく、笑いもあり最高でした。1つの病室だけの世界に、それぞれの人物の物語がギュッと詰まっていて、共感・同情・教訓など気持ちが物語に魅せられてしまいました。良い時間をありがとうございました。
○初めての子供連れでの観劇どうなるかと心配でしたが、お子は始まってすぐ寝てしまいました。(笑)がゆっくりじっくり見ることができました。坂西さんが邦子さんに離婚届を渡すシーンで号泣。本橋さんの心を皆で閉ざさないようにして、お帰りお父さんの靖ちゃんのセリフで号泣。最後をお迎えに来た邦子さんに南天を渡した姿にポロリ。起きた子供がポカン顔でした(笑)とても家族のいい話でした。ありがとうございました。
○病院という暗くなりがちな場所が舞台でありながらクスッと笑えるシーンが多く楽しかったです。特に「大の男が」 に対して「小の女でいいです」という返しが面白かったです。看護師さん同士のやり取りも好きでした。患者さんにそれぞれのドラマがあって想像させるような描写もあって見応えがありました。梅田みちさんが本当に母親ってこうなんだよなあという感じでとてもリアルでした。私は人間を捨てずに生きていきたいなと思います。
○皆様お疲れ様でした 。今回は以前に見たものとは作風が異なり良い作品だと思いました。人間模様がきちんと伝わって来ました。これからも頑張ってください。ありがとうございました。
○不思議な話でした。第1幕のみんなが揃って外を見て「あっ!」といったのは煙が見えたということでしょうか?細かい動作が自然でした。千秋楽お疲れ様でした。
○皆様お疲れ様でした。今回もとても楽しませていただきまた考えさせられました。働いて 働いて 働いて… はやっていますが折り合いをつけることを忘れないようにしなくてはいけませんね。本当に良い時間をありがとうございました。
○今回は現代劇風でリアルな人間模様が表現されていました。それぞれ一見してはわからない、その個々が抱えてることがあり、それでも毎日一生懸命もがきながら、あらがいながら、生きている、それが私たち人間なんだと思います。
○人生の大切な気持ち葛藤さまざま思い、悩みを抱えながら、最後にわかりあえて家族の思いが通じ合えて、感動しました。奥様とお母様すばらしかったです。
○一人ひとり様々な人生があって、それぞれ思いがあって、人との関わり合いの中に、また色々思って、変化していく、当たり前のように思えるけど、なかなか気づかない、気づきたいと思いました。本橋さんの奥さんが嬉しかったと本橋さんに伝えるところ、涙が出ました。そして坂西さんが退院する時、奥様に南天の鉢植えを渡して、優しい音楽を流れた時にまた涙が出ました。身近な人を大切にしようと思えました。
○小倉さんのちょっと足をひきずるところが、そうそうみんな健常者ばっかりじゃなくてそういう人いっぱいいるよねって、思えて自然な感じがして、親近感があきます。若い人から 中年 老年 といろんな人生が詰まっていて、面白かったです。
○どきどきした
○最近お見舞いで病院へ入る機会が増えました。前向きなイメージがなかったのが生きることを考えさせる場所だと少し考え直しさせられました。健康第一、自分自身を見るようになりたいですね。
○本橋さんの年齢の方は今の時代についていけない方は多くいますよね。でも部下の方の気持ちもわかりました。入院部屋の中で話ですが色々な人生あるなあと思いました。面白く見させていただきました 。 開演前に携帯電話の電源を切るかマナーモードにとアナウンスを数回した方が良いと思いました。あちこちで鳴っていました。
○難しいテーマ 最後に涙が出ました。
○裏に舞台装置を書きました。病院の柱が良かった! 舞台装置を書きました。
○現実に起きる起こりうる出来事を面白く見ることができました。
○大変素晴らしい人間模様でした。楽しく拝見させていただきました。
○セリフがよく聞こえてわかり良い芝居でした。
○こころ触れ合う会話 最後、まえむきになれる劇でいつもありがとうございます。
○人とのしがらみ、繋がり、人生のあり方、最後は1人、そんなこと感じました。よかったです。お疲れ様でした。
○母親な自分ですが、母親がうざ!って思ってしまった。楽しくて良いけど…(笑)皆パジャマのすそ入れてくつ下はいて…(笑)南天…なのに根つくって…(笑)注射ぎらいな私はドキドキしつつも笑ってしまった。坂西さん夜に見たのは緑の紙だったのか…(泣)会社…今はこーなんだよね…。人間でいることってなんだろ…。「お帰りお父さん…」できた奥さんだな…。まさかの「つめきり!」ゆみちん…いいネ!おいしい役です。「梅田さん採血です…」(笑)小倉さん…亡くなったのか!けいしょうされるつめきり!笑いがたくさんある中泣けるところは本当に泣けてしまった。次回も楽しみにしています。
○1つの病室の中でベッドごとの生きて来た人生があり、それが同じ部屋ですごすことで最後はお互いを感じ合える…面白い内容でした。自分も入院の経験があり、同じ部屋にいろんな人がいた事を思い出しました。
○とてもよかったです。私も何度か入院経験がありますが病院って、色々な人の色々な人生が見え隠れするところです。そんなことを思い出しました。大沢さんみたいな看護師さんも本当にいるんです。それも思い出しました。これからも御活躍ください。
○プログラムの座談会もおもしろいし、考えさせられました。(開幕前に読んでました)今回はわかりやすく面白かったです。来年の作品が楽しみです。ドキッとさせられる部分がありました。今までで一番おもしろかったです。
○よくあるような話かもしれませんが笑えてホロっときて楽しかったです。ひとりひとりのキャラクターがよく出ていたと思います。あっ は「えんとつだったんですね」
○本日は大変和やかな雰囲気の劇をありがとうございます。本橋さんの役の方、カーテン締め切っていても演じてらっしゃるのが見え、良かったと思いました。
○それぞれの人物の悲喜こもごもがよく表現されていた。本橋に対する岡崎、「人間じゃない」と言いはなたれた言葉と「人間じゃないですからね」と返された言葉、そして、妻の優しさが、涙をさそった。社会の色々な縮図を見せた病院の一室での物語、考えさせられた作品だった。火葬場の煙突それぞれに何を語ったのか 。
○今回も魅入ってしまう演技でした。同じ人間でも一人一人考えていることは違っていて、すごく興味深いし、人間って改めて面白いなと思いました。本橋さんや坂西さんの奥さんのように、思っていることや考えていることって、実は意外と周りの人にうまく伝わらず、お互いの気持ちがすれちがうこともあるなと感じ、改めて自分の気持ちを言葉にすることって大事なんだな、自分もこれから言葉で伝えたいなと思いました。さいご吹っ切れた本橋さんの窓の外を眺める表情が清々しくてとても印象に残りました。すぐにかんそうがうまくまとまらないので後日感想を送れるような googleフォームやメールアドレス?公式サイトで感想をおくれるところがあると嬉しいです。ドリームエクスプレスもう1回みたいです!
○たわいない日常の中にあるいろんな人生を見て感じる事がありました。よかったです。
○病院内でのいろいろな想い。ドキッとしたり、くすっと笑えたり見ごたえのある内容でした。これからも頑張って続けてください。
○病院の一室で繰り広げられるドラマ、とてもみごたえありました。人の温かさ、残酷さ、人生のはかなさなど…登場人物の様々な出来事、発言に思いをはせていました。会話のテンポも楽しく、時には激しく、充実した2時間でした。明日も良いお天気になりますように。明るい未来を願いながら頑張っていこうと思えました。
○大部屋ゆえの交流があるゆえのいろんなドラマが観れてよかったです。ブルー暗転の中で、小倉さんの足どりが少しずつ重くなっていって、不調さの増しが見れた所、各ベッドで何かを書いている時は、真剣な目つきで決心した表情。それぞれの状況や思いがある中で、みんなとのおしゃべりは楽しい空気なのが大部屋ゆえの楽しさがつまっててほっこりしました。坂西さんがりこんを決めて、妻につたえ、妻は東京へ行く、と。そこからの坂西さんの「東京」への反射反応の早さに、妻への心配する思いが見えて、愛を感じてきゅんもあったし、苦しくもなった。岡崎の人事に関して、過去の話になって、一番聞いてた(他で)坂西さんなのも妻への思いが見えて涙。岡崎さんと妻のカーテンごしのやりとりで、小倉さんは、岡崎さんの姿のとうえいに見えて、1番の涙でした。
○日常的なことだけれど、何か人の心に訴えるものがあり、素晴らしい作品でした。
○各々の事情やかかえるものは、違っても、互いに尊重し、おもいやり、かかわっていく事で社会は成り立っていると常々思ってはいますがおせっかいや踏み込む事で結ばれる関係性もいとおしく思いました。笑いもあり、さわやかにまとまっていて楽しめました。
○自分の職場に勤めていて、退職した頃のことを思い出しました。「天気になあれ」そのようになって良かった!
○みなさんとても、心のこもったおしばいをされていて心にひびきました。笑いありなみだありで見させていただけてよかったです。次回もたのしみです。
○2時間の芝居の中に人生の縮図を見た。喜怒哀楽があり久しぶりに感動した。心の脳の栄養になり、明日から「またガンバロウ」と思えた。素敵な芝居をありがとうございました。
○昔の会社人間としての生き方。社会進出を望む新しい女性の生き方。時代により価値観や思いは異なれど家族のあり方の基本根底は変わらず最後は心あたたまる思いでよかったです。
○皆さんの会話が自然におもしろく、時に厳しく演出されていたと思いました。舞台セットが具象に寄せたものになっていて、現場がリアルに伝わってくるかんじがしました。お母さんと息子さんが入院したときに、二人がシャツ入れたりくつ下はいたりしてちょっとした気遣いをするのが面白くて好きでした。様々な人生の一部を劇を通して見ることができたような気がします。ありがとうございました。
○それぞれの役がぴったりハマって、楽しく見れました。笑い場面もありしんみりさせる場面もあり、よかったです。人はなぜ病気になるのかなと、思って来ましたがよりよく生きることを考える、きっかけになるためにかなとも思いました。南天ですね。
○久しぶりに元気をいただきました。継続はちから、からっかぜさんのご活躍をお祈りしております。
○普段お芝居は見ないのですが、各々の年代のこころに響く、とても良い内容でした。自分の身の回りの人たちのことや自分自身のこれからを少し見つめ直してみたいなあと思いました。
○個人のあり方 夫婦のあり方 社会人としてのあり方 社会のあり方色々考えさせられました。ありがとうございました。私も自分の人生考えてみたいと思いました。
○皆さんそれぞれの今までの人生そしてこれからの人生そしてなくなる時は誰もが一人きり、それでも生きている限りは精一杯頑張ろうと思いました。とても素敵な舞台をどうもありがとうございました。次回も期待しております。
○ありがとうございました。医療機関で働くものとして大変惹きつけられるお芝居でした。患者さんそれぞれのドラマがありそれらが交わって影響し合う姿はとても良かったです。団員皆様お疲れ様でした。ようやくからっ風のお芝居を見に来ることができて嬉しかったです。布施さんありがとうございました。
○人生これで良かった、そう思って息抜きたいと思いました。心に沁みました。ありがとうござい。
○いつも考えさせられるテーマで大切なことは何かと思い時代に流されるだけではいけないと、思うことができます。頑張ってください。
○心が暖かくなりました。家族や身近な人を大切にしたいと改めて思える作品でした。素敵な時間をありがとうございました。
○今回も素晴らしかった私もほんわかした心です。いつもありがとうございます。明日天気に流れて良い言葉ですね。最後に会場で声を揃えていってみたかったなんてね
○「あした天気になぁれ」沢山の登場人物が出ていて、それぞれ年齢も性格も置かれている立場も違う人達ですが、あるある、いるいる、共感、そして笑いありで楽しかったです。 絶望しかない時であっても、なぜ人は笑顔になれるのだろう?生きるためだそうです。(ガザより)人それぞれ色々な事を抱えていて、周りが見えず、自分が一番苦しいと思いがちですが、 それが生きていくということで、折り合いをつけたり、何かのきっかけで変わることもあります。 味のある小倉、上品な本橋靖子、昭和のいるいる梅田みち、24時間戦えますかの岡崎 等々配役がピッタリだったと思いました。 病室という一場面だけでしたが、窓からの景色が感じられました。 (ベッドがすごい!背景、小道具、音楽、証明、役者さん 等すべてが揃ってです)会場が広く、特に後ろ向きでの会話が聞きづらかったのが残念です。 アトリエに行きたかったです。
 「あっ」が、火葬場の煙突だったんですね。両親や友人が入院していた時の事を、思い出しました。 会場で偶然あった袋井の友人二人も、亡くなった同級生が一緒にいたよと。一緒に見てたと思う!と。 亡くなるまで、からっかぜさんの劇を楽しみに見に行ってくれていました。
 パンフレット後ろの座談会を読むと、やはり世代ギャプを感じました。 しかし、若い人団員の方々が、理解しようと一生懸命なのがいいなと思いました。 友達(利害関係がなく目標もない)ではなく、目標を持った仲間を感じます。 2時間弱なので、話は誇張や矛盾がありますが、思わせない事だと思います。
 見ていて一番気持ちがいいなぁと思ったのは、坂西が退院する時に邦子もきて一緒にきちんとお辞儀をするところです。 二人は離婚という難問がありますが、二人揃って礼をしたことで、どんなけじめになるかわかりませんが、けじめがついたように感じました。 仕事で「正しい努力をしないと正しい結果がでない」と。「正しい」とは何か?私は「道徳観」ではないかと思います。 当たり前の事が当たり前にできることが、本当に難しいと思います。

9月21日公開稽古感想

○必然性とは何だろうと考えました。
 看護婦さんは、患者さんに対してどのような心構えで接しているのか
 病室の自由の制限
 声の大きさの理由
 何に気が付いたのか
 こういったものが一つ一つ共有されて行って、本番を迎えるのだなぁと、しみじみ感じながら拝見していました。 ありがとうございました。


最上 三平 高橋 稔和 大西 昌治 高橋 佑治 古木 大介 林田 小都喜 中村左絵子 鈴木 千笑 鈴木 夢唯  菊池 京子 伊藤 彩希 中村 真紀子

登場人物


小倉 秀明(患者)・・最上 三平
坂西  明(患者)・・高橋 稔和
本橋 政雄(患者)・・大西 昌治
梅田 和男(患者)・・高橋 佑治
岡崎 裕介(会社員)・古木 大介
山村 信江(看護婦)・林田 小都喜
梅田 みち(和男の母)・中村左絵子
大沢 由美(看護婦)鈴木夢唯
    アトリエ(土)&市芸
大沢 由美(看護婦)鈴木千笑
    アトリエ(日)
坂西 邦子(坂西の妻)・菊池京子
    10月18日14時19日15時
    11月8日14時9日10時
坂西 邦子(坂西の妻)・伊藤彩希
    10月19日10時
    11月8日18時9日15時&12月市芸
本橋 靖子(本橋の妻)・・中村 真紀子

スタッフ


演 出 ・・・布施 佑一郎
演出助手・・・高橋 佑治
舞台監督・・・林田 小都喜
舞監助手・・・大西 昌治
舞台照明・・・高橋 佑治
照明OP ・・・岩井/菊池/伊藤
音響効果・・・高橋 稔和
音響OP ・・・西村心路/佐崎浩子
舞台美術・・布施 佑一郎/栗田悠生
舞台衣装・・・中村真紀子/菊池京子
小道具・・最上/左絵子/伊藤/古木/夢唯
メイク ・・・鈴木 千笑
制 作 ・・・坂田真生/鈴木千笑
    ・・・佐崎 浩子

あらすじ

「俺たちなんかよりずっと病気だよ」  1986年、とある地方都市のはずれにある公立病院。その内科病棟にある4人部屋。 この部屋一番の古株、小倉は執拗に爪を切る。隣のベッドの坂西は、これまた執拗に歯を磨く。 本橋のベッドは一日中カーテンが閉じられている。もう一つのベッドは空。しかし今日、誰かが入ってくるようだ。看護婦がワゴンを押して入院準備をしにやってきた。 晩秋の乾いた明るい日差しが流れ込む―
明日を想い、今日を生きる人々の群像劇。