劇団からっかぜ通算第268回公演「闇に咲く花」

                                                 作:井上ひさし・演出:布施佑一郎
第62回浜松市芸術祭はままつ演劇・人形劇フェスティバル&ふじのくに芸術祭演劇コンクール参加作品
「闇に咲く花」アトリエ公演9月24-25日・10月22-23日6ステージ
アトリエ公演9月24日18:00〜、25日(日)13:00〜&18:00〜 10月22日18:00〜、23日(日)13:00〜&18:00〜
はままつ演劇・人形劇フェスティバル公演、11月5日(土)18:00〜福祉交流センターホール ・
入場料 アトリエ公演共 大人1000円 高校生以下500円  当日200円増し

「闇に咲く花」アトリエ公演10月22-23日終了、ありがとうございます。

アトリエ公演『闇に咲く花』 9月24日(土)と25日(日)  10月22日(土)と23日(日)を、多くのお客様で終わることができました。
ご観劇ありがとうございます。観客の皆様に助けられて9月と10月アトリエ公演を無事終ることが出来ました感謝しております。
浜松市芸術祭公演11月5日に向けて人とひととのつながりを大切に、劇場で多くの人と一緒になれるように努力していきます。 劇場に足をお運びください。
                 劇団からっかぜ一同

*アトリエ10月22日-23日公演観客数*

公演日時 客席数 目標 観客数
10月22日夜  68席  68  95人
10月22日昼  68席  68  80人
10月23日夜  68席  68  80人
  合計    204 255人

10月22日(土)夜公演アンケート (62枚)より一部

○「一度失敗したことを忘れてはならない 又同じことを繰り返す」という言葉が心に残りました。
○いつも心にかけていただきありがとうございます。年月とともに新しいメンバーの顔を見ることが多くなりました。嬉しいようなちょっと寂しいような… 素晴らしい演技に 感謝でいっぱい。年代が同じなので懐かしさは出ました。
○初めて見させていただきました。舞台と観客席が近くてとても迫力がありました。深さも笑いもあり、楽しむことができました。
○なぜか10年前の公演の内容をほとんど覚えておりません。今日の政治情勢の中でこうした芝居を公演することは大変意義のあることだと思います。また平和を希求し続けてきた「からっかぜ」の伝統も引き継いてくださることでもあると思います。
○素敵な芝居でした。健太郎さんの言いたことばが特に今のこの時代 とても大切なことですね。明るくてユーモアがあって笑いもあるけど グッド、そしてじ〜んときて今の時代に大切なことを考えさせてくれる。 今年もそんなからっかぜのお芝居を見させて頂いて本当に良かったです。ありがとうございました。
○今この国が全健忘症にあるので今日見た人は、忘れてはいけないですね。お疲れ様でした。
○戦後の混乱期に生きぬいた物語ですが、実際にあったことだと思います。戦前戦後の思想に 転がしの一部を借りて 見た思いです。現在に対しての警鐘だと思います。次のドラマを楽しみによろしく。
○今なぜまたこの芝居なのかを考えさせられました面白くかつ心に楽しくもあり集中して見ることができました。
○以前からどうしても「からっかぜ」の劇をみたいと思ってきました。 今日念願が叶いました。ドキドキしました!よく学ばれどんなに努力されたかが伝わってきました。内容も味があり深かったです。お一人一人の真剣に取り組まれたことが何とも言えなかったです。初めてでしたがすっかり成功でした。益々の発展を願っています。
○闇も花も人が作り出すもの、花を作る人でありたいと思いました。温かい舞台を感じられて良かったです。これからも頑張ってください。
○声が大きく聞き取りやすかった。ユーモアもあり最後考えさせてくれて今にも通じていることだよなぁ〜と。劇団員の仲の良さも感じられて優しい気持ちになれました。
○長時間に渡りお疲れ様でした。や〜感動しました!! お芝居はもちろんですが劇団員の皆様の体力と集中力に。お話もコミカルに飽きることなく、話の展開にドキドキハラハラしておりました。戦争の話でしたが…良かったです。 追加=劇団員の仲の良さが十分に伝わりました。
○13名?イキイキ イキのいい感じ。内容は深く優しいので、今作は今に生きる者にも戦争の人々の心を思う手がかりにひとときならず、少しは長く残るので、イイ内容でしたね。井上ひさしの原作にあるというので期待してきたけどよかった。
○喜怒哀楽は紙一重だと、お芝居をみて感じました。小学生の子供と観に行きました。笑もあり面白かったです。近くにこんな気軽に見れる劇団があることを知りませんでした。
○久々に小屋へ来ました。近くで見る迫力がやっぱり良いですね!! 頑張ってください!! 応援しています。「過去を忘れてしまっては、いけない!!」劇の中では、大切な言葉がいっぱいありました。
○昔から劇団からっかぜの名前は知っていましたが、見たいと思ってやっと観る機会ができました。こんなに近くで見られて自分も 舞台の中に入っているような錯覚を覚えるほど楽しかったです。又 機会があったらぜひ見に行きたいです。

10月23日(日)昼公演アンケート (53枚)より一部

○5人の女の人達が良かったです。闇に咲く花意味が分かりました。ギターも良かったです。
○最初は面白かったけど、さいごはちょっとこかったです。
○・ギターが時代背景にあっていた。・大吉祭りのくだりが面白かったです。
 ・戦後の様子を少し知るいい機会になりました。・一人一人にその人の生き様があるんだなあと思え、1日1日を大切に生きようと思いました。
○時代に翻弄されながらもたくましく生きる人々の姿に感動しました。
○アッという間に休憩時間でした。目の前で見れていいですネ。何回も笑ってしまいました。神社の本来の意味(靖国神社とは…)考えさせられました。
○初めて見ました!! とても楽しませてもらいました。学生時代に演劇をかじったり、娘が東京でミュージカルをしていることで興味があります。”から風”さんの名前は知っていましたまた。又、是非見せてください。個性豊かな役者さんですね! けんたろうさんの可愛い声 ギターの人も素敵
○奥の深いお話でした。とても良かったです。
○いつもながら役者さんたち一人一人の演技も声がよく通って良かった ですが、 掛け合いがとても良かったです。神社のセット階段状になっている背景など、からっかぜさんらしい個性があって素晴らしかったです。 またうちわを配ったり、舞台上から客席へ風が向くように扇風機を配置したり、お客様への心遣いもあって良かったです。お客さんが上演時に思わずいろいろの感想を言ってしまってもそれが劇にすごく合ってるかのように思われるほど、うまく劇にあっている。お客さんと一緒に劇を作ってるような印象があります。そこも、からっかぜさんならではですね。あっという間の3時間で飽きることなく最後まで引き込まれました。
○長い時間お疲れ様でした。たくさんセルフがあって大変そうでしたが雰囲気が壊れることなく良かったと思います。セットも良かったです。ほっこりしました。役柄が皆さんにあっている感じがしました。
○日本人の素朴な人柄や心を感じて心が洗われる気がしました。皆さんのキャラがぴったりはまっていてとても良かったです。これからも良い作品を公演してください。ありがとうございました。
○皆んなセルフが良かったです。今までで一番感動しました。これからも楽しみにしています。
○言葉がはっきりして非常に聞きよい、又 言葉のやり取りに違和感がなく自然なセリフ で 感銘を受けた。女性群の表情も非常に豊かで全体として隙間がなく感銘を受けた。又この次を楽しみにしています。
○ステージが低くなってとても良い。
 ・若い衆3人が頑張って希望が持てる
 ・そこに年寄がバックアップ!マッチしている。
 ・舞台がとても良い味がある!
○今日の公演おめでとうございます。楽しみにして来ました。公演を見ていると時々以前に見たことを思い出します。今日は又以前と違った味がありとても楽しく見ることができました。次回が又楽しみができました。ありがとうございました。
○今の日本にぴったりの劇ですね。頑張って下さい。
○戦後70年過ぎても、戦争の話はことはかかず、考えさせられます。忘れてはなりません。戦争の過ちは。皆さん…ご苦労様でした。
○毎回とても楽しみにしています。舞台のセットとても良かったですね。出演されている皆様が上手で芝居の世界に引き込まれてしまいました。今日もとても幸せな時間をいただきました。皆様、体に気をつけてこれからもご活躍ください。 感想文

○再演ということで演技もそれぞれ深く、3時間安定感のある舞台で安心して見ることができました。
○ギター演奏いいですね、クールダウンできて、次の展開へ気持ちがスムーズに乗って行きます。前半の展開、あっという間に感じました。今回とてもわかりやすいセリフですね。後半、いっきでしたね。闇の中にもしっかり花が咲いていました。
○井上ひさしはセリフが長い本当に大変だったと思います。どんな時もこんな場所が本当に必要だと思います。ただ戦争を知らないので想像するしかありませんが。本当に混乱していて、何が正しいのか、正義とは?真実とは?決して正しいことが正しいと思わなかったのだと思います。でも1番は自分なので「自分がどうなりたいのか?」正しく生きたいのだと。 やはりそれをつらぬきとおすことだと思います。良かったです。

10月23日(日)夜公演アンケート (52枚)より一部

○劇団員全員で作り上げているという強い絆みたいなものを感じました。脚本も飽きさせることなく、ずっと集中して見られました。ギター役の方ご苦労様でした。劇にかかわった全て皆さん良い劇でした。
○健太郎くんの真っ直ぐな感じに、色々考えさせられました。小さな劇団ならではの温かみのある舞台でした。
○すごく すごく良かったです。牛木君の長台詞は涙が出ました。前回とすごく雰囲気が変わり、何だかとっても成長していてたのもしくてとても楽しみです。タイトルの意味を少しだけわかったような気がします。意味が深いのですね。
○完全に聞き入っていました。男性陣のエネルギー、よく感じられました。ありがとうございますす。
○難しい祝詞をあんなに長く読み上げるとは思いませんでした。ちょっとびっくり! たいしたものと感心… 健太郎よかったです。
○おみくじ引くところが面白かったです。藤子さんたちのかけあいが良かったです。
○時代の逆行を感じる昨今、70年前に戻って考えさせられる作品、今日の「日本会議」に不安を感じます。熱演、よいお芝居、ありがとうございました。
○「闇に咲く花」は、井上ひさしさんの作品の中でも、これからも再演されるべき作品と思っていました。からっかぜさんでは2004年にも取り上げられた由、さすがと思いました。アトリエ公演が好きです。手の届くほどの近さに芝居が繰り広げられるこの感覚が好きです。今日もそんな時間を持つことはできました。ありがとうございました。
○今のからかぜはどんな感じかな? という興味で久しぶりに観に来ました。終戦直後の庶民を描いているということでどんなものかと思って観てましたが予想以上にコミカルで3時間でも見続けられました。とにかく懐かしいです。
○3時間はとても短く感じました。戦争の残酷さ人々の苦しさが胸を打ちました。忘れてはいけないと思います。長いセリフ… いつもすごいなァと思います。
○「闇に咲く花」やったばかりだと思ってたけど、もう12年も経つのですね。びっくり! かって演じた時にやりきれなかったことや、しっぱいしおたなと思うことが多くて見るのがちょっと怖かった。でも見てよかった。やっぱり、昔自分達がやったものと比較してしまうのですが、多分色々洗練されているんだろうな。過去は思い出補正で美化されちゃうけど。お面工場とその作業がグレードアップされてますかね。お面あんなに多くなかった。白いお面が次々に掛けられている様が何かの象徴のようで…。あれば戦死者の顔のような、洗脳されてしまった人の顔でもあるような。考えすぎか。森さんの諏訪は、貫禄があって、迫力があって、さすがだなと思いました。諏訪がお面を蹴散らすシーンが印象的でした。演出のこだわりですね。久しぶりにこの物語を楽しめました。
○戦争は知らないですが、忘れてはいけないと思います。2度とおこしてはいけないと思います。公演を通して語り続けていただきたいと思います。感動をありがとうございました。これからも頑張ってください。
○ニューフェイスの入って楽しかったです。テレビに無い、舞台の力は大きいと思います。レトロの昭和時代の良さを感じました。人の愛の大切さを学びます。
○大変良かったです。素晴らしい作品をありがとうございます。私にとって一番好きな作品だと思います。これからもこの作品を続けて上演してください。
○戦争とはすべてを狂わしてしまう。人生も宗教も人格も。そんな時何が正しい方向に導いてくれるのだろう。人か宗教か医術か救いとは何か考えてしまう。
○意外な結末にビックリしました。でも健太郎のまっすぐなところかっこよかったです。長時間のたくさんセリフ完璧だったのに、最後の挨拶カミカミ…そこも含めて楽しませてもらいました。

登場人物


牛木公麿(52)  他屋 雄一
牛木健太郎(27) 橋 佑治
稲垣善治(27)   鈴木 亮
遠藤繁子(35)   中村真紀子
田中藤子(33)   根津 真弓
中村勢子(29)   渡邉 純子
久松加代(25)   林 美佳
小山民子(21)   碧月
子守りの少女   武田 知子
交番鈴木巡査   松本 隆良
交番吉田巡査   櫻井 定生
GHQ法務局諏訪三郎 森 浩司
ギター弾きの加藤さん 藤田 敏明


 

スタッフ

演出/舞台美術・布施佑一郎
舞台監督 ・・・・・・鈴木 亮
舞監助手 ・・・・・・橋 佑治
舞台照明 ・・・・・・橋 佑治
舞台照明OP・・・・・菊池京子
音響効果  ・・・・・・山下 宣雄
舞台美術補 ・・・・・門田 茂
小道具   ・・・・・・中村左絵子
     根津 真弓/古木 大介
     森 浩司/碧 月
舞台衣装  ・・・・・・林 美佳
     飯島けい子/中村真紀子
メ イ ク ・・・・・・松本 隆良
制 作  ・・・・・・坂田 真生
     渡邉 純子/鈴木 亮
     他屋 雄一/山下 宣雄
     松本 充生

あらすじ


時は昭和22年、戦後の混乱いまだおさまら ず…。「喰うことが先決!」の愛敬稲荷神社 は、お面づくりと闇米獲得の作戦会議に集 まる戦争未亡人たちで本日も花盛り。 そこへ戦死したはずの一人息子健太郎が ひょっこりと帰ってくる。かつては野球部の エース、かの川上哲治と名勝負を演じた彼 は途切れた野球人生を再び歩み始めようと するが…。 彼をとりまく愛しき「普通」の人々、そして 一つの影…。残されたボールにこめられた 想い、それは…。