劇団からっかぜ通算第260回公演

第59回浜松市芸術祭「はままつ演劇・人形劇フェスティバル2013」参加・「第53静岡県ふじのくに芸術祭演劇コンクール招待作品

劇団からっかぜ「法王庁の避妊法」

原作:篠田達明・作:飯島早苗/鈴木裕美 演出:布施佑一郎
アトリエ公演「法王庁の避妊法」 9月28日(土)初日を、58人のお客さまで幕を開けることができました。
ご観劇ありがとうございます。観客の皆様に助けられてアトリエ9月公演を迎えることが出来ました感謝しております。
10月・11月公演に向けて人とひととのつながりを大切に、劇場で多くの人と一緒になれるように努力していきます。劇場に足をお運びください。
 劇団からっかぜ一同

*アトリエ9月公演観客数*

公演日時客席数目標観客数
9月28日夜  68席  68  58人
9月29日昼  68席  68  72人
9月29日夜  68席  68  47人
  合計    204 177人

9月公演アンケートより

9月28日(土)
○皆さんとてもミリョク的でしたよ。そして感動しました。考えさせらもしましたが、現代の問題も含め、いろいろな人に観ていただきたいです。
○タイトルにド肝を抜かれて、きょうまできました。明治、大正、昭和戦争前頃までは、多産、不妊だったこと特に不妊が深刻だったことがよく分かりました。 ことわざでは聞いていましたが……。苦労して、真実をつかむまで大変なことでした。そいいうものでしょうけど……。お疲れ様でした。
○不妊や多産、排卵期の研究がテーマで、難しそうだと思っていたけれど、劇中コメディー調なところもあって、とても観やすくて楽しみました。 舞台がとても間近にあって迫力があって良かったです。
○この時期、からっかぜの公演を見に来るのが、私の(ここ数年の)密かな楽しみです。色々な面で、自分のこれからも考えさせられるお話でした。 とても楽したっかです。ありがとうございました(^-^)
○医者の苦労がよくわかりました。周りの人達の為に家庭をぎせいにしてまでも婦人の自由の確立をめざして研究で夫婦協力したこと感動的でした。 どの方も良い演ぎでしたね。ハナさんとてもよかった。
○方言がおもしろくて、まじめな内容がむずかしなく受けとめられました。命についてちょっと考えさせられました。とってもよかったです。
○初めて「からっかぜ」の舞台をみましたがシリアスな場面もあればおもしろい場面もあり感情をゆさぶられる舞台でした。劇団員さんも皆演技がうまくてみごたえありました。とてもおもしろかったです。
○選べる選択なーる程と思いました。女性として奥深い課題ですね。長時間お疲れさまでした。体に気をつけて皆様頑張って下さい。
○私は保育学部の大学生です。子どもは自分自身が幼い頃から大好きです。昔のもんだいと今のもんだい、これから考えられるもんだい、様々な点で面白く考えさせられました。 私は、これから女性が子どもを産む産まないを選べる時代になっても、子どもに障害がいがあるとわかっても、絶対に子どもは産むし、 何があっても子どものしあわせを考えていけるような親になりたいと思いました。

9月29日(日)昼公演
○荻野久作の研究を通し,それに関わる人たちが、さわやかに描かれていました。 命の大切さ、生まれるという喜びが伝わってきました。「子供というのは授かりもの なんだとおもっていますいね」とめさんの気持ちにどうかんです。 小学校5年の娘と一緒に観ました。
○子を授かるのは、やはり神様のおぼしめしと思いたいです。でも医学的にオギノ先生の研究成果が今でも私たちに望む妊娠をもたらせてくれることは確かです。 とても楽しく最後までみました。よかったです、ありがとう。
○なかなか難しいテーマをユーモアをまじえて進行。当たり前の事が当たり前になる前の色々な歴史、人生70年余を過ごしても新しい事を知る事感動できました。 皆さんの熱演が伝わってきました。
○この演劇を見てこの世の中のものごとは、良いことの裏には、必ず、困ることや悪いことの面があり、人間の苦悩が生じることが、まざまzと思い浮かび上がってきます。 その微妙な」心理を登場人物の全てが好演して心打たれました。難しいテ−マをとらえてよく、演じられた演出、制作された皆さんもたいしたものです。
○科学の研究の成果には、二面あることが心に響きました。女性の産むことを選べるという権利も手にした時から両面があるのですね、深いねー
○結婚して40数年いいえ50年近くなりますが、なつかしい場面もあり女性としての気持ちを良くとられていると思います。楽しく観させて頂きました。 大変良いお話と、良き演技力ですばらしかったです。
○まじめな話かと思いきや喜劇の要素たっぷりの中で人の命の大切さを考えさせられました。昨年のら抜きの殺意同様楽しく拝見させていただきました。
○初めて来ました!!!これからもがんばってください。ありがとうの絵

9月29日(日)夜公演
○たいへんすばらしい劇でした。とくにおハナちゃんが愛(いと)おしいです。生きること、命について考えさせられます。 福祉会館の公演にたくさんの人がくるように宣伝します。ありがとうございました。
○今でこそ平気で会話もできる事がらを大正の時代にしんけんに取り組んだ様子がよくわかった。しかし、いつの時代も妊娠を希望する、しない、恵まれる、恵まない、一大事を感じた。 オギノ式という名前は知っていたが本当の意味、偉業がよくわかった。
○とても楽しめましたよ。私は体力と集中力がないので、よく集中が途切れてしまうのですが、集中が途切れず見れました。 ・それぞれの役、それぞれにむつかしい役所でありながら、CAST・STAFFがよく、上手くやっているなあと感心しましたね。 ・私は、芝居は、手品・パフォーマンスではないから、何かを心に持って帰りたいと思っていて、いつも「こういうことかな?」と思い家路につくのです。 それは、たった一つのシンプルなことなのだと思う。それを考えるのがまた楽しい。みんなうまいね。
○「オギノ式」という言葉は聞いたことがありましたが、どのような方法で、どのようにして生まれたのか知りませんでした。性交・妊娠という、今も昔も触れづらいテーマを「何も間違っていない。 正しく知識を得ることが最も大切だ。」と言い切ってしまえるような結果となって本当に良かったと思います。そして、 その物語を演じ切った劇団員の皆さんの技術とパワーにはまさに「脱帽もの」です。おキヨさんが亡くなった時には私も悲しくなりましたが、 現実味あふれるシーンだったと思います。素敵な舞台を拝見できて幸せです。
○難しいテーマと思われるが、テンポ良く、コミカルな場面もあり、楽しめた。舞台も機能的でシンプルで演技に集中できた。 久しぶりに観せていただきましたが、ぶれていませんね。今後もがんばってください。応援しています。
○心の描写、人の気持ち、よく描かれていて素晴らしい劇でした。ありがとうございました。
○役者さんたちの素直な演技、手作り感あふれるあたたかな舞台、そして地域のお客さんたち・・・これらが混ざり合って劇場にとてもいい風が吹いていた気がしました。 面白かったです。素直に笑い、涙もしました。布施さんが3.11と向き合って創った“命”をテーマにした芝居・・・その気持ちも伝わってきました。
それでも、気がついたいくつかの事を書かせていただきます。 女優さんたちの芝居の方が安定していて安心して見る事が出来ました。一方、男優陣・・・助手と外科医を演じたお二人のセリフが気になりました。助手役の方は一生懸命演じられているのはよくわかりましたが、たとえばキリストに関わる言葉とかは、本当にわかって演っているんだろうかと疑問に思いました。外科医の彼は、キャラクターを演じようとしすぎてセリフが“調子”になっていました。こういう台本はセリフが命といってもいいので、もったいないとおもいました。
それから、興奮するときの芝居は役者自身で自分を掻きたててるかのように思えました。それゆえ、セリフがいい加減で何を言っているのかわからなかった。
もうひとつ、ハナが適度な散歩の途中、診療所に寄るシーン・・・全体的にハナの演技は素直で好感が持てたのですが・・・このシーンは“気分”を演じようとしたのでしょうか。役のテンションも芝居自体のテンションもガクッと落ちてしまった気がします。
以上です。 生意気にもいろいろと書かせていただきました。 さらに練り上げて、この後の公演が充実したものになることを祈っています。 ありがとうございました。

(登場人物)

荻野 久作・・・・・他屋 雄一
古井半三郎・・・・・鈴木 亮
高見 詠一・・・・・谷口邦明
野村 佐吉・・・・・小野田幹生(演劇集団es)
担架の人 ・・・・・高橋 佑治
犬塚 とめ・・・・・渡邉 純子
野村 ハナ・・・・・辻村 沙希
津島より子・・・・・中村真紀子
酒井 キヨ・・・・・飯島けい子
妊婦の患者・・・・・根津 真弓

スタッフ
演出/美術 ・・・布施佑一郎
舞台監督 ・・・他屋 雄一
舞監助手 ・・・飯島けい子
舞台照明 ・・・桜井定生(M-Planet)9/28
舞台照明 ・・・鈴木里美(雪解カンガルー)9/29
音響効果 ・・・山下 宣雄
小道具  ・・・飯島けい子
舞台衣装 ・・・中村真紀子
メイク  ・・・辻村 沙希
制 作  ・・・坂田 真生